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赤ちゃんを迎える前に考えよう:育児の悩み②ワンオペ育児の不安と解決策

赤ちゃんとの生活に備えるために

これから赤ちゃんを迎えるパパママへ。
産まれたばかりの赤ちゃんと向き合っているパパママへ。
ワクワクと喜びを感じつつ、不安や戸惑いを抱えている方もいらっしゃることでしょう。
様々な問題や疑問が生じるのは自然なことです。
赤ちゃんとの生活は、予想外の出来事の連続です。
その「はじめて」の出来事は、未来ではかけがえのない思い出となります。
悩みを乗り越えることで、私たち親も人として成長していきます。
初めての育児で多くの方が悩むであろう問題を、一緒に考えてみましょう。
この記事が、育児に向けた心の準備や悩みの解決の役に立てば嬉しいです。

記事内でやりたいことは以下の通りです。

  1. 出産後によく起こる問題をあらかじめ知ることができる
  2. なぜそれが起こるのか原因を考える
  3. それを解決する糸口や、楽になる考え方を提案する
  4. 同じように悩む仲間がたくさんいる、と知ってもらう

今回は、日本の育児環境において深刻な問題のひとつになっている「ワンオペ育児」について考えていこうと思います。

ワンオペ育児の不安とは?解消方法を考えよう

ワンオペ育児の定義と日本の現状

夫婦のどちらか一方が、家事や育児のほとんどを一人で担う状況を指します。
昔から日本では、「母親のワンオペ育児」が育児環境において深刻な問題の一つとなっています。


2021年の調査では、母親の1日の家事・育児時間は平均7時間28分であるのに対し、父親は1時間54分にとどまることがわかっています。
数年前の調査なので現在は多少の改善はあるかもしれません。
※総務省「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果」

昨今では、この極端な男女差を改善しようと考える人も増えています。
育児情報の発信などが増加した影響で、一昔前よりは男性も育児参加をしやすい社会環境になっているように感じます。

もちろん男性にとってもワンオペ育児はハードなものであることは、忘れないでください。

ワンオペ育児で直面する問題とその悪影響

育児と家事を一人で抱え込むことは、心身に大きな負担を与える可能性があります。
ここでは、特に直面しやすい問題と、その影響について見ていきます。

心身の疲労と健康への影響

ワンオペ育児では、24時間休むことなく育児と家事をひとりで担うため、体力的・精神的に大きな負担がかかります。
体力だけでなく、孤独や不安から精神的なストレスも蓄積しやすく、睡眠不足や慢性的な疲労が日常化することがあります。
その結果、母親が体調を崩したり、場合によってはうつ状態になることもあります。


さらに、『自分の時間が持てない』と感じやすく、気分転換やリラックスする時間も極めて限られるため、心身の健康を大きく損なうリスクがあります。

孤独感と不安

ワンオペ育児では他の人に相談する機会が減り、悩みや不安もひとりで抱え込むことが多くなります。
子どもの発育や病気に関しても一人で判断しなければならず、不安感が強まります。
特に、周囲からのサポートが少ない環境では、孤独感がさらに深まり、心の負担が増すことがあります。

家庭内のトラブル

育児の負担が長期間偏り続けると、パートナー間で不満が溜まり、トラブルの原因になることがあります。
一方が極端に育児や家事に参加できないと、もう一方は「自分だけが苦労している」と感じがちです。
夫婦間のコミュニケーションが不足すると、これらの感情は無意識に膨らんでしまい、家庭内での不和が生じることがあります。

子どもへの影響

親が疲れやストレスを感じていると、その影響は子どもにも及びます。
例えば、親がイライラして子どもに対して必要以上に怒鳴ったり、冷たく接してしまうことがあります。
このような状況が続くと、子どもの情緒が不安定になり、行動面に問題が生じる可能性もあります。
また、親が育児に疲れ果てていると、子どもと過ごす時間の質が低下し、子どもの発育にも悪影響を与えることがあります。

ワンオペ育児を楽にする4つの方法


ワンオペ育児は確かに大きな負担を伴いますが、工夫次第でその負担を軽減することが可能です。
ここでは、4つの具体的な方法を提案します。

完璧を目指さない

育児や家事を全て完璧にこなそうとするプレッシャーから解放されることが大切です。

赤ちゃんにとって本当に必要なこと
  • 食事
  • 衛生面の世話
  • 愛情

この3つができれば、十分に合格ラインです。

部屋が少々散らかっていても、食器が少し溜まっていても、赤ちゃんにとっては大した問題ではありません。
「自分にできる範囲で良い」
「少しずつ楽をしてもいい」
そう考えることで、負担を軽減することができます。

外部のサポートを活用する

特に忙しい時期や体調が優れないときは、外部のサポートを積極的に取り入れることを考えてみましょう。
実家や友人の協力を得ることも検討してみましょう。
費用がかかる場合もありますが、その分自分の時間を作れる価値は大きいです。
下記のサービスで育児の負担を減らすことができます。

育児の負担を減らせるサービス
  • ベビーシッター
  • 家事代行
  • 食材宅配
  • 地域の育児支援

パートナーとの協力

夫婦間で育児や家事を共有する意識を持つことが重要です。

父親が長時間働いている場合でも、週末だけでも育児に参加することや、家事の一部を担当することで母親の負担を軽減できます。
話し合いながら、無理のない形で協力し合うことが大切です。

しかし、中途半端な手伝いは負担が軽減されない可能性があります。

具体的にどのレベルの行動をしてくれたら助かるのかを
しっかり話し合う必要があります

ほんの少しの自分の時間を大切にする

育児の合間に自分だけの時間を持つことも重要です。
例えば子どもの昼寝中に、趣味やリラックスの時間を少しでも確保しましょう。
ストレッチや瞑想など、短時間でもできる自己ケアを日常に取り入れることで、心と体のリフレッシュができます。
「短時間だとしても、自分のしたいことをした」と自覚することが大切です。

ワンオペ育児を楽にする考え方まとめ、そして『綺麗事育児』とは、、、

ここまで、ワンオペ育児の問題とその改善法について見てきました。
最後に、ワンオペ育児を楽にするための具体的な考え方をまとめてみましょう。

本当に必要なことだけ大切にしよう

ワンオペ育児は決して簡単ではありませんが、思考を変えることで精神的な負担を軽減させることができます。
そうすれば、より前向きに育児に取り組めるようになるはずです。

育児をする上で大切なこと
  • 完璧を目指さず、自分のペースでやること
     育児や家事の全てを完璧にこなす必要はありません。
     部屋が散らかっていたり、家事が遅れてしまっても
      「まあ、いいか」
     と多めにみましょう。
  • 命を守り、愛情を注ぐことを優先する
     赤ちゃんが本当に必要としていることはこの2つだけです。
     イライラしそうになったら、これを思い出しましょう。


世間の基準や固定観念にとらわれず、自分を甘やかすことも覚えてください。

他人に頼ることをためらわないで

外部のサポートや効率化の手段を積極的に活用することも重要です。
育児は一人で背負うものではありません。

  • パートナーや家族、友人に頼りましょう
  • 必要なら、ベビーシッターや家事代行サービスを利用する

お礼や、サービスへの支払いは必要になりますが、自分の負担を軽くすることで精神的な安定や幸福感が増加します。
そらが最終的には家族全体の幸せに繋がります。

自分を大切にできる方法をちゃんと探そう

疎かになりがちな、自分自身のケアを忘れないようにしましょう。
忙しい育児期間、「完璧な」休養やリフレッシュを取ることはまず不可能です。

少しだとしても自分の身体と心が安らぐ方法を、自分で探さなくてないけません。
好きなことや休息の時間を持つことができれば、それが短い時間だとしても、長い育児期間を充実したものにしていけるはずです。
音楽やストレッチ、子どもとのお散歩やお昼寝など、何があなたに合うかは試してみないとわかりません。
できる範囲で、心と体を整える習慣を探っていきましょう。

『綺麗事育児』で子供の幸せを目指そう

最後に綺麗事育児を紹介します。
これは一種のメンタルトレーニングです。

ここで言う『綺麗事』とは、その場にとってより理想的な行動を意味します。
綺麗事には「形だけの美しさ」という意味もありますが、その行動を真似することで、内面や行動の結果をポジティブに変化させていくことを目指します。

育児の中で使うなら、『子供が幸せになること』を大切にする、という考え方です。

綺麗事育児とは

子供に良い影響を与える行動を率先して行う

 ・求められたら抱っこをする
 ・笑顔をたくさん向ける
 ・おおげさに愛情を伝える
   etc…

自分の機嫌や好き嫌いを育児に持ち込まない

 ・重いからと抱っこを嫌がったりない
 ・機嫌が悪い顔を子供に向けない
 ・自分の好き嫌いで子供のチャレンジを制限しない
   etc…

そんな当たり前のこと!
、、、と思うかもしれませんが、無意識でしてしまう方も多いです。

  • いつもより疲れているせいで、普段は気にならないことで怒ってしまったり
  • 家事の途中で何度も呼ばれて、つい嫌そうな顔を向けてしまったり
  • 手や床が汚れるのが嫌で、絵の具遊びを禁止にしたり

こんな些細なことが、子供にはストレスになってしまいます。
そして何より、あなた自身にもストレスになってしまうのです。

育児とは、自分の子供が健やかに成長する過程を手伝うことです。
上記のようなケースを笑顔で受け入れてあげられると、子供の心は満たされてより健やかな成長が期待できます。
日常でこの考えが浮かぶと、「嫌だ」「辛い」と思う気持ちが小さくなります。
我慢する理由が明確になるからです。

理由もなく我慢させられることは辛いですが、我慢することで将来良いことがあると分かると、さほど辛く感じません。
同じワンオペでも、いま頑張ることで子供がより喜んでくれる、愛情を受け止めて優しく成長してくれる。
それを実感できると途端に育児が楽しく感じてきます。

わたしはこの綺麗事育児で、一般的に大変と言われる育児を乗り越えられました。
どうか参考にしてください。

おわりに。

YouTubeやSNSなどから育児に前向きな情報を取り入れるのもおすすめです。
有意義な情報は自分自身の育児スタイルを確立させる助けになり、育児に自信を持てるようになっていきます。

愚痴を言いたくなることもあるかもしれません。
ですが、自分をほめて、子供をほめて、親子の成長に感謝して過ごす練習をすることで、育児の中で多くの幸せを感じられるようになります。
ワンオペ育児を乗り越えるにはパワーが必要ですが、こころから応援しています。